里山インキュベーターいびがわ2018年入門講座 先輩に聞く!座談会「スープ屋さん」報告

日にち 2018年7月11日(水)

時間  19:00~21:00

場所  古民家みずのわ

参加者数 20名(申し込み参加者14名、スタッフ6名)

■スープ屋さんのお話

二人とも北海道出身。京都の町屋が素敵だなと思い京都に住みはじめました。
「機織りと音楽がやりたい!」と思い長屋をかりました。
その空間でスープカレーを出せるのではないか…との思い付きが「スープ屋さん」の始まりです。

お金は無かったけど始めた「スープ屋さん」。
時間をなるべく自分たちのために使いたいと店舗にあまりお金を掛けないようにしました。例えば、テーブルをもらったり、建物を改装しなくてもいいように周りを布で隠したりしました。

当時、1日の目標は7人、それを週5日続けていこうと思いました。
学生も来てくれたおかげで、何とかやっていけました。
このころは音楽もできて「幸せ」だったけど、「わちゃわちゃ」して来て、道も狭く、こどもにとって危なく感じられてきて、田舎の広い所で暮らしたいという思いが強くなってきました。

そこで「田舎暮らし」を調べ始めました。いろいろなところを見て回り移住先を探しました。ある日の帰り道、たまたま寄った場所がとても素敵で「ここに住もう」と思い、京都から上石津(岐阜県大垣市)に移住しました。

上石津で1年間過ごしました。
ここで開いた店にはどうして来るのかわからないくらいお客さんがきました。このような生活で自分たちの時間が少なくなってきたと感じるようになりました。
自分たちの時間を取り戻したい、東南アジアに行きたい。
そんな思いが強くなり、また、神田さん(泉京・垂井副代表理事)が誘ってくれたこともあって、垂井町(岐阜県)でお店を開くことになりました。

垂井に出店後、3.11(東日本大震災)が発生しました。
その時「自分たちは何を食べていけばいいのだろう」「お客さんにはなのを出せばいいのだろう」と真剣に考えるようになりました。3.11は私たちに食をはじめとする暮らしや教育を見直すきっかけを与えてくれました。

ちょうどそのころ、スウェーデンの織物の勉強に行かないかというお誘いがあり、憧れの北欧にヒントがあるのではないかと、そこを訪れました。しかし、思っていたこととは違うし、逆に日本の良さを再認識することになりました。

お店を閉めて考えることにしました。

そのような中、坂内諸家(岐阜県揖斐川町旧坂内村)の方から「機織りをしているお宅の2階に住まないか?」と言われ「住もう!」と即決をし、移住をしました。

諸家では、いろいろなことを実際にやってみました。
そのことで、自分たちの「理想の生活」がわかってきました。
例えば「にわとりを飼う」こと。にわとりは残ったものを食べてくれるので、食べ物を残したくないという自分たちの思いを叶えてくれます。
田んぼもやりましたが、水の管理など大変だということがわかりました。畑や田んぼはやりたかったことでしたが、実際にやってみて自分たちには合わないとおもいました。

子どもの教育については、子どもの意志を尊重しようと思っています。
学校に「行く」「行かない」も子どもの選択に任せています。

いままでは「地域とのつながり」が苦手だったけど、今住んでいる集落は13世帯しかないので、生活していくためには地域が協力していくしかないと感じます。
今では地域に関わるようになり「大人になったな!」って思っています。

自分たちが活きていることで誰かを犠牲にしたくない。

やっぱり身の丈に合った生活が大切なのではないかと思います。
社会や教育に対しての疑問もたくさんありますが、地産地消を大切に、地域とのつながりを大切に身の丈に合った生活をしていきたいと思っています。

諸家に移住して家族バンドなど、やっとやりたかったことが実現しました。「スープ屋さん」が人と人を繋げてくれました。いままでしんどいことも多かったけど、今では「スープ屋さん」を楽しむことができています。

■質疑応答の要約

Q、身の丈に合った生活はどのようにわかったのですか?

A、昔からロックンロールが大好きで、そのような生活にあこがれていました。
いままで服を買ったことがあまりなく、もらうことが多かったです。そのような経験や「家族が大事」「子どものことに集中しよう」など自分たちが大切にしたいものができると、身の丈の基準もできてきます。

Q、お金がないことは怖くない?

A、はじめのころは怖かったですよ。
でも、自分に正直であることを続けていくうちに、不思議とお金に困るとお客さんがたくさんきたり、親戚から支援があったりします。技術とか経験とかなくならない財産を持っています。そのことが「困っても何とかなるだろう」という自信につながります。お金を増やすより、技術や経験を増やしていくことが大切なのではないでしょうか。

Q、子どもの教育について。学校に活かせなくて不安ではないのですか?基礎的学力は必要ではないとおもいますか?

A、子どもの感覚を信じています。
学校に行かなくてもOKだと思います。基礎的学力については、学校の学習方法、習得の方法だけが正しいというわけではないと思います。出会うことすべてが勉強だと感じています。

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