里山インキュベーターいびがわ2018年入門講座 先輩に聞く!座談会「nekko farm」吉田英治さん 報告書

「nekko farm」吉田英治さんの思い ※本講座チラシより

地域には、都会にはない素敵なものがあります。
たとえば昔ながらの趣がある民家。
しかしこれらは高齢化、若者の都市への流出により多くが空き家になり余っています。

受講して感じたことは、これらの問題を解決するには地域外の人がこの地域にかかわりを持つことが大切なのだということです。
私は農業がその役割を担い、地域を活性化させる起爆剤と考えます。
地に根っこを下ろした農業の展開、農業体験やワークショップを行って「ああ田舎っていいな…」と思い感じてもらいたいなと思います。

日にち 2018年9月3日(月)

時間  19:00~21:00

場所  古民家みずのわ

参加者数 16名(申し込み参加者13名、スタッフ3名)

転職7回、自分探しの30代

大学は外国語学部出身です。
洋楽が好きで、英語の歌をカッコよく歌いたい……そんなことが動機でしょうか?

学生時代の居酒屋でのバイトがきっかけで、最初の就職は酒蔵に。
大学の勉強とは全く関係のない職に親は猛反対でしたが、その反対を押し切って住み込みで働きました。
酒蔵には2年間いましたが、酒蔵での仕事が忙しくない時期に農家で働き、酒米をつくる手伝いをしました。
それが僕の心に自然農への種をまきました。

その後、企業のことを知っておくのも大事だと自然食品販売の会社へ就職。
営業職は向いているのか、結構成績が良くてずいぶん稼いだ時期もありました。
お金を使って遊ぶこともしましたが、体を壊して退職することに。
この頃結婚したので、再就職しなきゃ!と旅行代理店へ再就職しました。

しかし、この転職は大凶。

精神的にボロボロになり、2年で退職。
その後いろいろ職をかわる中、たまたま知人に紹介されて垂井に住むことになりました。

家づくりで心も体も健康に-そしてnekko farmがスタート!

垂井に移り住み、「Cafe 結(むすび)」の黒川さんに出会い、自分の未来図がはっきりしました。

カフェの建屋を黒川さんが自分で建てたと知り、自分も家を建ててみよう!
そして、自分と妻が思い描いていた自然に寄り添うくらしを始めよう!
と思いたったのです。

それで会社をスパッと辞め、黒川さんにエコワークスの清水さん(大工さん)を紹介してもらいました。
そして、黒川さんや清水さんに教わりながら家を建てることにしました。

生活費を稼ぐために老人ホームで夜勤をしながら大工仕事。
朝、ホームから帰って仮眠して、昼から夕方は家づくりに没頭です。

体力的には楽じゃなかったけど、本当に楽しかった。
自分ができることが増えていき、自分にドンドン自信がついていきました。そして何より心が元気になりました。

無施肥無農薬の野菜づくりに取り組んでいます。

固定種に魅せられ、固定種での「種取り」と「無施肥無農薬」を自分の農業の特長にしたいと考えています。
固定種とは、その地域地域で伝統的につくられている野菜のこと、実った野菜からとれる種を再び蒔いて野菜を育てる品種です。

今、一般的に行われている慣行農法ではF1種を使うのが主流。
F1種というのは、生産性が高くなるよう掛け合わせてつくられており、1回目はいいのですが、収穫した野菜の種は次の栽培には使えません。

自分が目指す固定種を使った農法は、慣行農法に比べて天候に収穫を左右されることが多いかもしれません。
でも、自分のやり方を理解してくださるお客さんを大切にして、野菜を届けたいと思っています。

農業をまちづくりの起爆剤に

農業を仕事として考えたとき、自分たち家族が食べていければいい、お金をそんなに儲けようとは思っていません。
これからの少子高齢化の社会で、農業がまちづくりに役立つと考えているので、そのような仕事をしたいと思っています。

垂井はいいところ。

ちょうどよいサイズで、豊かな自然がすぐ近くにあり、北陸や関西にもすぐに行ける交通の要衝です。
この地に安心安全な食べ物と、音楽などを楽しめる『場』があれば、住んで楽しい魅力的な地域になると思う。

自分は音楽が好きだから、山小屋風の建物を建ててBarやライブなど人々が集い楽しめる場がつくれたらいいなと思っています。

そんなふうに地域で暮らすことが楽しくなっていけば、未来は明るいんじゃないかな。
それが実現できるよう、今ある資源、例えば空き家を活かす方法を考え、いろんなプランを実現し、関東圏等から人を呼べたらいいですよね。

そして最後に……

旅行会社が合わなくて精神的にボロボロになったとき「辞めていいんだよ」と背中を押してくれた妻、何回も転職した自分をいつも支えてくれた妻に感謝です。
家づくりも一緒にやってくれました。

これからも家族との時間を大切にして楽しくやっていきたいですね。

■質疑応答の要約

Q、
無施肥無農薬で水も極力やらないといわれましたが、今年のような猛暑ではどうしていたの?

A、
「nekko farm」を本格的に立ち上げてまだ1年目。
スタートの年がこの猛暑というのは本当に厳しかった。
水はほとんどやらないので、マルチング(土の乾燥を防ぐための覆い)をひたすら行いました。
それでも収量が落ちて大変。
それを理解してくれるお客さんと付き合うことが大事だと考えています。

 

Q、
売り先はどうやって開拓していますか?

A、
人のつながりで知ってもらうのがほとんど。
これまでの仕事の営業経験が生きています。

 

Q、
人のつながりは、どんなところを意識して?

A、
SNSが役立っています。
一人の人の背後には何人もの知人・友人がいる。
そこへつながっていくことが、ありがたいです。

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